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スマホの破損・紛失に対する保証サービスは結局どこが正解なのか?

最近のスマホは、凄まじいほど高額化しています。

iPhoneのプロシリーズは容量を問わず10万円越えしていますし、アンドロイドもハイエンド製品は同様ですし、サムスンが出した折り畳みスマホ(Galaxy Z Fold3)に至っては20万円を超えています。

 

ここまでの価格帯になると、何かの拍子でアスファルトの地面に落としたり、水に濡らしたりして、破損・故障してしまうのもさることながら、なくしてしまったり、盗まれたりしたら一大事です。

めったに起きないけれど、起きたときに困るようなシチュエーションへの対処は、「保険」が有効です。

 

これまで通信キャリアが自社の端末に対して保証サービスを提供してきましたが、保険会社も、昨今のスマホ事情を察してか、独自の保険商品を発売するケースも出てきました。

いろいろと選択肢が出てくると、どこの保険・保証を利用するのがいいのかが悩ましいです。

今回、このようなスマホの保険について、色々調べたのでご報告します。

 

■スマホの保険・保証サービスを検討するうえでのポイント

これから、さまざまな保険・保証サービスを紹介していきますが、その良し悪しを判断するモノサシがないと、意味がありません。

 

どのような観点で評価する必要があるのかをまず整理しておきます。

さらっとお読みください。

 

・価格の安さ(支払い保険料)

そもそもスマホに保険などかけていない人からしたら、追加で発生する出費なので、なるべくお金をかけたくない、という気持ちだろうと思います。

 

そもそも出せる金額の上限がある程度決まっている人もいるかもしれません。

なるべく安いサービスにしたいのはわかりますが、それだけで決めてはダメです。

 

・補償金額(事故が起きたときにもらえる金額)

液晶画面が割れた!カメラが壊れた!といった事態に直面したときに、実際にいくらもらえるのか?という話です。

保険に入ってはいたが、修理に必要な金額に満たない金額で結局自己負担が大きくなってしまったり、逆に大きな保険に入っていたけど、そんなに大きな補償に入る必要はなかった、ということも起こりえます。

自分に合った保険を選ぶ必要があります。

 

・補償範囲

どういう事態になったら、補償されるのか、という補償範囲も差があります。

スマホの保険で言えば、液晶が割れたときだけ補償するタイプにするか、割れに限らない故障や水没も補償するタイプにするか、というのが選び方の1つ。

一番発生頻度が高いのは落下による液晶画面の割れなので、それ以外の状況は滅多に起きません。最近のスマホは耐水性能上がっていますし。

充電コネクターの故障はたまにあるものの、購入から1年間のメーカー保証の対象になる可能性が高いため、その辺のリスクに備えるべきかどうか、は悩ましいですね。

 

もう1つは、紛失・盗難でも補償されるタイプにするかどうか、です。

10万円前後の高額スマホを買うならば絶対に考えておいたほうが良いです。

日本も治安が悪くなってきてますしね。

 

・加入難度

最後に、個人的に大事だと思っているのは加入難度、つまり入りやすさです。

各社の保険・保証サービスの加入などでいえば、どんなスマホでも、どんなタイミングでも入れるものから、メルカリなどのフリマで購入したものはお断りというもの、そもそも携帯回線契約を結んだ人でないと対象にならない保険まで多種多様です。

 

このあたりの加入条件は検討するうえで念頭に置く必要があるでしょう。

 

■各社の保険・保証サービスを徹底比較

 

前置きが長くなりましたが、ここまでお伝えしてきたポイントを踏まえて、主なところを一覧比較してみました。

 

比較に当たっては、apple社のiphone13 Proというハイエンドスマホを所持した場合を前提としています。

 2年間費用
(月額)
修理補償金額補償
範囲
紛失・盗難補償加入
難度
Apple Care+26800円
(1116円)
全て
モバイル保険
(さくら少額短期保険)
16800円
(700円)
最大10万円
(最大2.5万円)
スマホ保険
(MYSURANCE)
11520円
(480円)
最大10万円
(最大5万円)
スマホ保険ライト(MYSURANCE)4800円
(200円)
最大5万円××
スマホ保険(Justincase)15000~22800円
(600~920円)
最大12万円
(最大6万円)
IIJmio つながる端末補償13200円
(550円)
最大5万円××
dカード GOLD ケータイ補償年会費なしなし
(最大10万円)
×
y.u.モバイル スマホ修理費用保険通信契約内最大3万円××

・Apple Care+

公式の保証サービスであるApple Care+(アップルケア プラス)の場合、26800円を払いつつ、画面修理の場合は3700円、それ以外の修理は12900円を払う、という内容になっています。

 

Apple Care +に入っていない場合、液晶画面割れの修理で36680円、それ以外の修理だと70980円という莫大な費用を請求されます。

 

ちなみに、このApple Care +は、商品の購入と同時、もしくは開封して端末を立ち上げた日から30日以内に加入する必要があり、それを過ぎると加入できなくなる点が要注意です。

 

・メインとサブあわせて3台を同時に保証するモバイル保険

ちょっと特殊なサービスについて補足すると、さくら少額短期保険が提供しているモバイル保険はぱっと見の2年間の費用が高いものの、これはメイン端末の保証に加え、サブ端末2台の合計3台の補償をする、という特徴があります。

 

端末はスマホだけじゃない、というのがポイントで、タブレット端末であったり、ワイヤレスイヤホンであったり、ゲーム機であったり、さらにはスマートウォッチまでWi-FiやBluetoothにつながる機器であればなんでも大丈夫なのです。

メイン端末の修理保証金額が最大10万円、サブ端末が最大3万円となっています。

 

注意したいのは、紛失・盗難に対する保証がやや弱い点と、新品相当の端末が対象であるため、フリマやオークションで購入したものではNGな点です。

詳細はこちら↓

https://mobile-hoken.com/

 

・端末の扱い方で保険コストが変動するJustincaseのスマホ保険

この保険のユニークなところは、保険対象の端末にアプリを入れ、落下頻度など端末を大事に扱う人かどうかを判定し、それを保険料に反映させる、という点です。

今回のiphone13 pro であれば、基本コストが月に920円で、契約から4か月目から反映される形で、平均して30%程度下がるようです。

大事に扱う人ほど有利な保険です。

なお、保険費用と修理補償金額は契約端末によって変わるため、アンドロイド携帯だと費用も補償金額も半分程度になります。

こちらの保険は

申込時に破損や故障がなければ、フリマアプリやオークションで購入した中古のスマホや、購入から数年経過していてるスマホもお申込み可能です。

と、入りやすいのも魅力です。

詳細はこちら↓

https://justincase.jp/smartphone

 

・条件がかなり厳しいものの、うまく利用できたらアツイ‎dカード GOLD ケータイ補償

やや特殊な保証になりますが、dカードゴールドというクレジットカードに付帯する保証サービスもあります。

 

‎dカード GOLD ケータイ補償、と呼ばれるもので、盗難・紛失に限ったサービスとして、最大10万円まで保証してくれます。

 

しかし、適用条件にだいぶクセがあります。

まず、ドコモもしくはahomoの回線契約がないとダメ。

また、docomoショップで扱っているスマホ端末でないとダメなので、今話題のPixelなどは適用不可。

 

また、購入する際も、NTTdocomoの顧客管理システムにより購入の履歴が確認できるものに限る、という謎のルールがあり、ドコモショップと量販店以外(アップルストア)でも大丈夫かどうかは、今のところ確かな情報がありません。

(dカードコールセンターの回答も歯切れが悪い)

 

ただ、うまく使えば、特にコストがかからずに、紛失・盗難対策ができる点が魅力的です。

詳細はこちら↓

https://d-card.jp/st/services/benefits/guarantee.html

 

・ハイエンドではない端末ならコスパ最高のy.u.モバイル契約

dカードゴールドとともに、うまく使いこなしたら面白いのがy.u.mobileです。

 

この通信キャリアの「シンプル」プランは、月に5GBを使える音声SIMに、さらに3万円までの修理補償サービスがついて、月額1070円となっています。

3万円というのはiPhone13 Pro級のハイエンドスマホだとやや心もとないですが、iphone12miniや iphone SE 2ndなどの普及機だったら十分な保証です。

 

そこまで高いスマホではないけれど、何かあった時の保険込みで安く済ませたい、という人にとってはぴったりのプランと言えます。

 

規約を見る限りだと、フリマを含めた中古製品も対象のようですが、

「レンタル・リースなどの貸借の目的となっている端末」がNGになっているので、ドコモのいつでもカエドキプログラムで調達した返却を前提とした端末で適用されるのかどうかは不明です。

詳細はこちら↓

■各社工夫しているので自分に合った契約を

ここまでいろいろな保険を取り上げてきましたが、各社工夫をこらしていて、調べていて興味深かったです。

 

かなり個性のある契約が増えてきているので、自分にはどこまでの保証が必要なのか、自分がどういう使い方をするのか、を踏まえて自分に合った契約を選ぶのがいいのではないでしょうか?

 

少なくとも、それぞれの通信キャリアが提供している割高な保証サービスを盲目的に利用するのはあまり賢いやり方とは言えません。

 

今回のリサーチが高額なスマホが壊れてしまう、というリスクに備えるための保険選びの参考になったらうれしいです。

 

では。

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