最近のスマートフォンのカメラ機能は目覚ましい進化を遂げています。
AIを使って自動で明るさやブレを補正する性能だけでなく、物理的に映像が明るく撮れるレンズやデジカメ顔負けの望遠機能を持った端末まで出てきています。
2021年7月にそれまで使っていたiphone 7からiphone12 miniに機種変更したときは、カメラ機能の進化に驚き、その後、
■Pixel 6 Pro
■iphone 13 Pro
■iphone 13 mini
と渡り鳥のように、機種変更を繰り返してきました。
iphone12miniからPixel 6 Proに変更した一番の動機は、カメラの望遠機能です。
この頃から近所の野良猫撮影にハマり出して、飼い猫とは違い、距離を取らざるをえない被写体をキレイにとるためには望遠機能、いわゆるズーム性能が必要になってきたのです。
Pixel6Proとiphone13Proで性能比較していたころの記事はこちら↓
このスマホカメラの望遠(ズーム)機能というのはハイエンド中のハイエンド機能に位置づけられているのが現状です。
APPLE社のiphone13で言えば、mini、無印、Pro、Pro Maxというグレード4種類のうち、 Pro以上にしか光学式の望遠機能はついておらず、無印以下とProを分ける大きなポイントになっています。
Google社のPixel6についても、無印とProの差はいくつかありますが、一番わかりやすい差はやはり光学式望遠機能の有無です。
こうなると、遠くの被写体をキレイに撮影しようと思ったら奮発してProモデルを買うか、あきらめてデジカメを買うか、我慢するか、と選択肢は限られます。
デジカメでもいいんですが、撮影してからデータを移したり、管理するのが面倒なので、そのままになってしまいがちなんですよね。
私は、一念発起して、Pixel6 Proを買って、その望遠機能に満足していましたが、途中で別の選択肢がかなりいい感じであることに気づきました。
それは外付けレンズです。
外付けレンズを使うスタイルでiphone13Proを経て、今は望遠機能のないminiに落ち着いています。
もしも、iphone12miniで遠くをきれいに撮りたい、という同じようなことを考えている人のために記事を書きました。
■スマホの望遠機能ってどれくらい必要なのか
一眼レフカメラを使ったことがない人だと、光学式の望遠レンズと聞いてもあまりピンと来ないかもしれません。
スマホにおける望遠機能をざっくりいうと、
- デジタルズーム(ただ写真を拡大するだけ)
- 光学式ズーム(望遠レンズを使った撮影をすること)
となります。
iphone12miniでも5倍ズームができると言えばできますが、これは上のデジタルズームなので、引き延ばしていくと映像の粒子が荒くなってしまいます。
10m以上離れたそれほど大きくないもの(猫などの小動物、花、子供など)を撮影しようとする場合、光学式の望遠機能がないと苦しくなってきます。
光学式の望遠とは?
以下はもう少し光学式望遠について知りたい人向けの話です。
やや専門的な話が入ります。
カメラレンズは「画角」と「焦点距離の長さ」で種類が変わります。
画角が広いタイプは、
超広角レンズ・魚眼レンズと言われ、最大180度の広い範囲を写しこむことができます。
おおよそ100度から60度くらいを写しこめると「広角」という部類に入るようです。
一方、焦点距離というのは、ピントを合わせたときのレンズとカメラセンサーの距離を意味します。
望遠レンズの定義は厳密にはありませんが、この画角が狭いことと、焦点距離が長いレンズが該当します。
スポーツ競技場にいるプロカメラマンは下のようなバズーカ砲のようなカメラを持っているのが普通です。
遠くの被写体をキレイにとるための望遠レンズは、焦点距離を物理的に長く取る必要があるので、長く巨大になってくるのです(ながたまと呼ばれることもあります)。
■外付けの望遠レンズ
今回ご紹介しているのは、Kenko スマートフォン用交換レンズ REALPRO CLIP LENSの7倍望遠レンズです。
お手頃な値段だったので、ダメで元々の気持ちで注文したところ、予想以上にちゃんと撮影できました。
このレンズをつかって、当初目的の野良猫撮影がうまくいくようになったので、Proシリーズを売却し、iphone miniに舞い戻ることになりました。
装着した感じはこんな感じです。
iphone12miniでもiphone13miniでもちゃんと装着できています。
ただ、iphoneSEのカメラだとうまく撮影できない点は超注意です。
カメラレンズと接着する部分の相性があるので、スマホのカメラレンズカバー選びも大事です。
■撮影イメージ
このレンズを使った映像の仕上がりは以下のような感じです。
外付けレンズだと、視野角があわず、微妙に黒い縁ができます。
ただ、気持ち程度デジタルズームをかけたら気にならない仕上がりになります。
iphone12miniのノーマルレンズで撮影した際はこういう状況でした。
これを先のようにデジタルズームで引き延ばすとこうなります。
こうしてノーマルカメラでぼろぼろの野良猫の仕上がりをみたら、私が望遠機能を追い求めていた理由が理解いただけそうでしょうか(笑)。
ちなみに、野良猫を撮影するのに、Pixel6 Proの光学4倍ズームだと、ちょうどいい感じだったのですが、iphone13Proの光学3倍ズームだとちょっと焦点距離が足りていませんでした。
そのため、iphone13Proを処分し、外付けレンズ+miniという組み合わせにしています。
外付けレンズの最大の弱点は、手振れです。
元々、望遠レンズは手振れしやすいうえ、ピントも合わせづらいので、撮影難度が高めなんですが、外付けレンズで静止画撮影をするのはとても難しいです。
データがややかさばりますが、動画で撮影しておくと、その中から静止画として切り取ることでカバーすることが可能です。
手持ちのiphone12mini や無印機で望遠撮影をしたい人はぜひお試しください。
では。