これまで携帯電話は、「使えればいいや」という感覚でiPhone7を長いこと使ってきましたが、今年7月にiPhone 12 miniを購入し、驚異的なカメラ性能に感動を受けました。
もともと、新聞記者をしていたころから、撮影自体は好きでしたから、火が再燃した形です。
iPhone 12 miniは近い被写体を撮るための広角レンズ・超広角レンズがあるものの、遠い被写体を撮るための望遠レンズはありませんでした。
わけあって、iPhone 12 miniを手放した今、望遠レンズが強化されたiphone13 Proを買おうかと検討中です。
9月24日に発売以来、私が買おうとしているProモデルは人気が出ているうえ、昨今の半導体不足でiphone13の生産計画が当初通り進んでいないこともあり、品薄の状況になっています。
手に入りづらくなっている中でも、どうせ買うなら、お得に買いたいですよね。
一方、アクティブに外出して撮影をするなら故障が心配ですし、高額品なので盗難も心配です。
10万円を超えるスマートフォンになるため、万が一そうした事態に陥っても資産価値が落ちないように保証はしっかりさせたいところです。
この辺を念頭に、どこからどう買うのが最終的に良いのかを整理してみました。
■Apple Storeで普通に買う場合
そもそもiphone13は、最もコンパクトな端末のmini(5.4インチ)、無印、Pro(ともに6.1インチ)、Pro Max(6.7インチ)の4タイプに分かれています。
タイプごとに値段は違いますし、さらにいえば、データ容量によって最終的な金額はだいぶ変わってきます。
僕がこだわりたいのは、カメラなので
Pro(ともに6.1インチ)
としつつ、
128GB、256GB、512GB、1TBというデータ容量は最も小さい128GBという前提で考えています。
この場合、
公式オンラインストアのApple Storeで122,800円(税込、以下同)となります。
なかなかどうしていいお値段ですねぇ
ここから端末の保証の値段が加わることになります。
・いろいろな保証の仕方
保証の方法は大きくわけても
- Apple Care+ に加入する
※1 月額契約と2年間の保証費用を一括支払いの2パターンあり
- 民間保険会社によるモバイル保険を契約する
※2 破損だけを保証するタイプもあれば、故障・盗難まで保証するタイプもあり
- クレジットカード、携帯電話契約に付帯する保険契約を利用する
※3 y.u.mobileに負担金0円の「スマホ修理保険」という仕組みあり
となっており、いろいろな保証サービスがあります。
表にまとめるとこんな感じでしょうか。
Apple Care+ | 保険A | 保険B | 保険C | クレカ付帯 | スマホ付帯 | |
2年間費用 | 26800円 | 16800円 | 11520円 | 4800円 | 年会費 | 通信契約 |
月当たり | 1116円 | 700円 | 480円 | 200円 | ||
修理補償 | 全て | 最大10万円 | 最大10万円 | 最大5万円 | なし | 最大3万円 |
自己負担 | 3700円(画面)、12900円(その他) | なし | 3000円 | 3000円 | なし | なし |
紛失補償 | 〇 | (最大2.5万円) | (最大5万円) | × | 〇(最大10万円) | × |
備考 | 一定以上消耗したバッテリー交換が無料 |
主端末を含めて合計3台を補償対象にできる
|
Dカードゴールド (カード年会費11000円) ドコモ回線の契約が必須 |
y.u.mobile
(5Gプラン1か月1000円) |
少し補足すると、公式の保証サービスにあたるApple Care+は、保証費用を払いつつ、さらに必要に応じて自己負担の修理費用を払う、という形になっています。
というのが素直な反応かと思いますが、それだけアップル製品の修理費用は高額なのです。
ちなみに、液晶画面割れを直そうとすると36680円、それ以外の修理だと70980円かかります(いずれもiphone13 Pro)。
画面が割れたり、故障しても、そのまま使えばいい、と割り切るなら保証サービスを受ける必要はないかもしれません。
しかし、割れた状態ではバッテリー交換をすることができず、いずれ使えなくなってしまいます。
また、きれいな状態を保てば、自分が長く使えるのはもちろん、後述するフリマアプリで処分したり、Apple社の下取りサービスを受けることで、初期投資12万円の一部を回収することができる、という話です。
■ドコモなどの大手キャリアで契約する場合
現在、iphone13はApple Storeのほか、携帯電話事業者(キャリア)で購入することが可能です。
この辺は毎年ニュースになっていますが、現時点の価格は以下のようになっています。
13 Pro 128GB | 同258GB | |
docomo | 14万2560円 | 16万5528円 |
au | 14万3040円 | 15万6995円 |
Softbank | 14万4000円 | 15万7680円 |
楽天モバイル | 12万2800円 | 13万4800円 |
楽天モバイル以外は、公式ストアの価格に2万円以上乗せた金額になっています。
そういうこともあり、例えばソフトバンクでは他社からオンラインで乗り換えると2.1万円割り引きます!という「web割」という仕組みがあるんですが、割引後の価格がApplestoreの公式価格と変わらない、という状況です。
それでいて、これら大手キャリアは毎月の通信コストが高く、トータルで見たときにコスト面の魅力があまりありません。
2年後に端末返却でお得?
ちなみに、楽天モバイルを含めてキャリア各社では、4年間の分割払いを前提に端末の返却を条件に2年間の支払いを免除する制度を設けています。
docomoであれば「スマホおかえしプログラム」「いつでもカエドキプログラム」、auであれば「スマホトクするプログラム」、Softbankだと「トクするサポート+」、楽天モバイルなら「iPhoneアップグレードプログラム」です。
各社、システムが微妙に異なる部分がありますが、2年間使って端末を返却すると残りの支払いが不要になる、という大きな枠組みは同じです。
このシステムは、いわば2年後に定価の最大半額でiphoneを買い取ってもらうオプション取引を結ぶようなイメージだと理解しました。
このオプション取引のメリットが最も出るのは、iphone13の価値が2年後に半額以下になると考える場合です。
確かに、iPhoneは毎年新作が出るので、そのたびに手持ちのモデルの価値は逓減していきます。
2年後に半額以下になるのが心配であれば、このような契約を結ぶことで、いい条件でうまく処分できない、というリスクやいい条件を探す手間がなくなります。
参考までに、今から2年前の上位モデルであるiphone11pro (64GB)が当時の定価から現在の下取り価格がどうなったかを参考までに見てみましょう。
iphone 11pro(64GB) | 価格 |
定価 | 117,480円 |
Apple Trade in | 48,000円(定価の40.8%) |
docomo | 32,900円(同28.0%) |
au | 34,650円(同29.5%) |
softbank | 40,800円(同34.7%) |
楽天モバイル | 44,500 円(同37.8%) |
ああ、残念ながら、iphone11proのモデルを下取りで出した場合でいうと、2年間で定価の半額以下になってしまったのが実情のようです。
そういう意味では、2年後に確実に現在の値段の半額で処分できる、という点は人によっては魅力があるかもしれません。
しかし、楽天モバイル以外の通信キャリアは、スタート地点の定価がすでに2万円以上高いのでその分を考慮する必要があるのと、分割払いにすることでカード決済に伴うポイント付与(1%)を受けられない点には注意が必要そうです。
※ちなみに、上記の通信キャリアからの端末購入は、回線契約をせずに端末だけ買うことが可能です、楽天モバイル以外が2万円以上高いのはその点の手間賃が乗っているのかもしれませんね
この中で気になっているのは、楽天モバイル楽天市場店で買う、という選択肢です。
楽天モバイルは、グループサービスの楽天市場でショップを出していて、ここでiPhoneの最新モデルを購入することができるのです。
楽天市場の商品となるので、楽天ポイントをたくさんもらう(楽天サービスの利用具合による)ことも可能です。
僕の場合、5.5倍なので、6754ポイントを獲得できる計算です。
※現在はなぜか1万円値上げしていますのでご注意ください。
ただ、現在の売り切れ状態がいつ解消されるのかがわからず、予約申し込みすらもできないため、このまま待つのが得策なのか?という問題があります。
■中古品として買う
ここからはやや邪道になってきますが、いわゆる中古品を買うという手もあります。
しかし、まだ発売して間もないうえ、新品が品薄の状況なので、まともな店に中古品はまず置いていません。
いわゆる中古ショップ以外だと、ヤフーオークションやフリマアプリ(メルカリ、Paypayフリマ、ラクマ)があります。
こうしたフリマアプリをのぞいてみると、ごくまれに「購入したけれど、合わなかったので処分します」ということで常識的な値付けがされている案件もあるにはありますが、ほぼ公式定価の12万円に2万円ほどのせた転売ヤー案件ばかりです。
今回は、「保証をきっちりつける」という前提条件があるので、そもそもこうしたフリマショップは向きません。
なぜなら、先に紹介した保証・保険の対象はいずれも新品もしくは保証付きの中古品に絞られていて、フリマ購入品ではだめなのです。
唯一例外なのは、売主が購入から30日以内の場合だけは、公式保証のApple care+に加入することができるくらいです。
まあ、30日以内ならAppleだと返品できるので普通の思考の人はフリマに出したりはしないよね
とはいえ、iphone13 proという最新モデルをフリマで買う、などという無謀なことは考えずに、型落ちのiphone12 proを買うという方針に切り替えるならば、この選択肢は現実味を帯びてきます。
■総合評価
ここまで見てきた点を整理すると、
最もお得に購入できるのは、
楽天モバイル楽天市場店で端末だけを購入する、
という選択肢であるものの、現状の品切れ状態がいつまで続くのがわからない、という点がネック、ということ。
また、通信キャリアが用意している4年間の分割払いを前提に端末の返却を条件に2年間の支払いを免除する制度を利用し、端末の価値が下落するリスクに備える手もある、ということ。
保証サービスについては、Apple Care+を一括払い契約にするのがいいのか、月払いがいいのか、スマホ保険に入るのがいいのか、といったさまざまな選択肢があります。
さまざまな保証サービスのうち、何が一番有利なのか?は、どこまでの保証を求めるか、買い替える際にその端末をどう処分するか、によって変わりそうです。
ちなみに、買い替える際にフリマアプリ(メルカリなど)で売ろうとするなら、AppleCare+の一括契約がよさそうです。
なぜなら、AppleCare+の保証金を一括で払うと、その契約は端末に付くからです。
つまり、端末をメルカリなどで有償譲渡しようとする場合は保証サービスもセットで譲渡できるのです。
これは保証を求める購入者にとって大きなメリット(フリマ商品は保険に入れない)であり、販売する際の差別化ポイントになります。
しかし、こうやって整理してみると、iphone13proってやっぱ高いなぁという点も否めないため、楽天モバイル楽天市場店で買えないなら、iphone12proで我慢しよっかな、という風にも思えてきます。
まあ、しばらくは様子見ですかね。
では。